【文/Discover Taipei】
7歳のフランス人の幼子の視線、日本人のおばあさんの桜の下での思い出、スペイン人男性が書いた恋人への想い、都市に戻ってきた少女のうららかで懐かしい同窓生との友情―4人の異国を訪れた旅人が台北の美しさに感動して送ったはがきを元に、鄧文斌監督がカメラを通して独特できめ細かな台北を描き上げたのがフイルム『城市風采』です。これは『城市身世』をはじめとする三部作に続く、台北探索館のシアター「發現劇場」(発見劇場)の6年ぶりの新作となる感動の映像で、4人の旅人が異なる角度で見た台北に異国情緒のある新鮮感を取り入れながらも、生活に身近な内容に仕上がっています。
物語は飛行機が着陸する間際から始まります。飛行機の窓から山々に囲まれた台北盆地を俯瞰し、続いてはがきの映像を挿入しながら台北の姿が一コマ一コマ写し出されます。フランスの男の子が矢も盾もたまらずに自分が見た自然の風景を父親に語り、スペインの男性が台北の様子を描いた内容をラブレターにして恋人に送り、日本人のおばあさんが人情味あふれる台北の人さながらに中学の同窓生とあいさつを交わすシーンが展開され、最後に台北の若者が街を散策して、台北という街を再認識して幕が閉じられます。
台北探索館の4階にある「発見劇場」は「人」をテーマとした円形シアターで、360度パノラマスクリーン、そして照明、音響などの特殊効果機器を備えるハイテク満載の現代的な映画館です。現在、『城市身世』、『城市生活』、『城市想像』の三部作が順番に放映されていて、観客が台北市の過去、現在、そして未来を肌で感じられるようになっています。
最新作の『城市風采』では第三作の『城市想像』で語られた未来の台北の姿―待望のメルヘンチックな観覧車、世界に誇る台北101ビルなどが現実の物となっていて、さらにきめ細かにご当地の深い人情味と温かさが描かれています。道行く人々のなかにある純朴な微笑み、最近はやりのロハスなサイクリング、四四南村の昔ながらの素朴な味、ラフな格好で気軽に味わえる夜市のご当地グルメ、龍舞、獅子舞、そして布袋戯が織りなす躍動的な生命力のシーン、さらには古本屋の一角でのびをしている猫など、『城市風采』では活力に満ちた台北の街角が鮮明に描かれています。
制作スタッフは発見劇場の360度パノラマスクリーンに合わせて、同時に12台のカメラを駆使して『城市風采』を完成させました。15分という非常に短い映像の中に800にもおよぶシーンと200を越える特殊効果を盛り込み、台北の美しさと多彩さを表現しています。政治大学マスコミ学科の盧非易副教授は「映像を通して台北を見直すことで、新たな感動を覚えることでしょう。」と高く評価しています。
住所:台北市市府路1号 (市庁舎の仁愛路側の西入口)
電話:1999 内線4547 (市外からは02-2757-4547)
http://www.discovery.taipei.gov.tw
アクセス:
MRT:板南線市政府駅下車、2番出口を出て基隆路から市府路へ入ってすぐ。
バス:277、32、20、46、284、611、612、621、28、647、202、266副、261、263、270、311(藍)、臺北客運の長庚大學線、藍5、藍10、藍27のいずれかに乗車、市政府下車。
【Discover Taipei2009年9月號】